妊娠中のつわり
そもそもつわりとは・・・
つわりは、妊娠初期に現れる不快症状のことで、妊婦さんの半数以上が経験するといわれています。早い人では妊娠4週目から症状が現れる人や、逆に初期はなんともなかったのに後期になって現れる「後期つわり」といったものもあります。吐き気や嘔吐などが現れる「吐きつわり」、空腹になると気持ち悪くなる「食べつわり」、においに敏感になる「においつわり」のほか、食欲不振や嗜好の変化といった様々な症状が現れます。
つわりの原因は妊娠によって分泌量が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などのホルモンが影響していると言われています。また、後期になると大きくなった子宮が消化器官を圧迫し吐き気を起こすとも考えられます。ただし、つわりがまったく現れない人もいますのでホルモン分泌だけが原因なのではなく、様々な原因がからみ合って起きていると考えられます。
勤務時代の患者様で初期つわりの症状に悩んでいる20代の女性が来院されました。体の可動域を確認すると、左に振り向く動作は綺麗に背骨の連動がとれて動けたのですが、反対は非常に窮屈で背骨の動きよりも肩甲骨を無理に捻じって右側に向いていました。これを代償運動といい、正常に働いていない関節を庇って他の関節が代わりに働いている状態をいいます。また骨盤にも捻じれがあり、右側腸骨が後傾し右側股関節が外側に捻じれるという全体的な捻じれがあったのです。
こうなると肋骨と骨盤をつなぐ腹斜筋が捻じれて子宮に不必要な締め付けが起きてしまうので、体幹の捻じれを整えて体の不必要な締め付けを解除する必要があります。当院でも使用している妊婦さんでも下向きになれる胸枕を使用して整体を行ったところ、その日から1週間ぐっすり眠れるようになったそうで大変喜んで1週間に1回整体をうけられました。妊娠前から腰痛があったそうなのですが、整体をうけるようになってから痛みが起きなくなったそうなのでもともと骨盤の捻じれがあったものと思われます。
このようにホルモンの影響だけではなく元々あった体の捻じれが原因でつわりの症状がきつくなってしまう場合もあるようです。
当院のベッドは広めにして妊婦さん用の胸枕もご用意しておりますので、つわりや腰痛の症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら一度当院の整体をお試しください。