まだまだ残暑厳しいですね(-_-;)
最近朝晩は涼しくなってまいりましたが、日中はまだまだ暑いですね(-_-;)
今年は特に水分補給について話題になっておりましたが、まだ油断は禁物!しっかり水分をとるようにして下さいね。
当院にご来院される患者様の中にも朝晩のこむら返りや、身体のだるさ、こわばり等を訴える方が増えております。これらの症状は脱水症によるものの可能性がありますので思い当たる方は気を付けて下さい!
そこで今回は脱水症と水中毒について書こうと思います。
身体は60%が水!!
私たちの身体にはたくさんの水分が含まれております。成人男性で体重の60%が体液として全身を巡っているので体重が70キロの人だとなんと42リットルの水を抱えている事になります。
この体液は大きく分けて『細胞内液』と『細胞外液』に分類されます。
細胞内液とは細胞ひとつひとつに含まれる水分の事で、細胞外液は「血液」や細胞と細胞の間を埋める「間質液」などの事を言います。
体液はどのような働きがあるかというと、
腸から栄養が吸収されるとこの体液を介して細胞に栄養を運びます。そして細胞の老廃物を受け取り尿や便として排泄する役割もあります。
また脳からの指令は神経を通して細胞に届きますが、この時も体液は重要な役割をしております。
このように身体は体液の働きによって成り立っており、人間は水でできていると言ってもいいでしょう。
脱水症とは
このように生命維持にかかせない体液ですが、汗や排泄物・またエアコンの空気にあたることによって体液が減少します。供給が間に合わないと体液が減少し様々な不調が起きます。
この状態を脱水症といい、汗をかきやすい夏によくおきる症状です。
脱水症の症状は脱水量によって変わってきます。
脱水量 症 状
2%・・・・・・・・のどの渇き
3%・・・・・・・・ぼんやりする・食欲がなくなる
4%・・・・・・・・身体のだるさ・いらいらする・皮膚の紅潮・尿量減少
5%・・・・・・・・頭痛
10%・・・・・・・けいれん
20%・・・・・・・無尿・死亡
このように10%以上の脱水は死に至る場合もありますので早め早めの水分補給が大切です。
特にこの季節はのどの渇きを感じる前に定期的に水分補給をするように心がけましょう。
ただし、水やお茶ばかりを大量に飲んでいるとかえって具合が悪くなり、水中毒になる場合があるので注意が必要です!
水中毒とは
大量に脱水している状態は水分が不足しているだけではなく、体液に含まれる電解質、特にナトリウム等の体液の働きになくてはならない成分も不足しております。
水分だけをとった場合身体の水分量だけが上昇して、血液中のナトリウム濃度(塩分濃度)が低下して「低ナトリウム血症」という症状になってしまいます。これを水中毒といいます。
主な症状はめまい・頭痛・頻尿、悪化すると嘔吐・意識障害・呼吸困難などになり死に至る場合もあります。
脱水を予防し、なおかつ水中毒にならないようにするには、水だけではなく少量の塩分も必要になります。
おすすめはドラックストア等で売られてる「経口補水液」。水分だけてなく失われた電解質を即座に補給できるので脱水症になりかけてる場合は即効性があります。
家でも簡単に作れますので普段から飲めるようにしておくと体調の維持がしやすいですよ(^O^)
作り方は
水・・・・1リットル
塩・・・・3グラム
砂糖・・40グラム
を混ぜるだけなので手軽にできます!
飲みにくい場合はレモン汁等を入れるといいですよ♪
もうすぐ8月も終わりですが、油断せずしっかり夏を乗り切りましょう!
